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古民家フルリノベーションの費用相場は?再生できる家の見分け方と施工事例

この記事では「古民家のフルリノベーションを考えている」「古民家のリノベーション費用について知りたい」という方に向けて以下の内容を解説します。

一級建築士ならではの視点で、リノベーションを失敗しないための確認事項から費用まで幅広く解説します。ぜひ最後までご覧ください。

古民家フルリノベーションで最初に確認すべき3つの条件

古民家をフルリノベーションするにあたり、最低限確認すべきことが3つあります。これらは費用とも直結しますし、場合によってはリノベーションではなく新築と変わらない場合もあります。

基礎と土台が健全か

まず確認すべきは、古民家の基礎と土台です。基礎と土台が健全で少しのテコ入れで済む場合は、費用を抑えることができます。一方、シロアリ被害などで基礎や土台がそのまま使えない場合は、再利用可能かどうかも含めて専門家によるインスペクション(診断)の実施が必要です。

心配な方はシロアリ被害の簡易的なセルフチェックとして、以下の3項目を見てみましょう。

  • 基礎や柱に蟻道(泥のトンネル)がないか
  • 床を踏んだ際にフワフワした感触がないか
  • 春先に羽アリを見かけないか

梁・柱を再利用できる状態か

古民家のリノベーションでは、現在では入手が難しい太い梁や大黒柱を活用したものが多くみられます。梁と柱を再利用できるかどうかは見た目だけでは判断しづらいケースがあり、見た目に傷みがなくても内部で腐朽が進んでいる場合や見た目は傷んでいるように見えても内部は健全など様々です。

専門家は打診と含水計測で内部の状態を確認します。ご自身で簡単にチェックする場合は、梁・柱を押して沈むほど柔らかい箇所がないか、雨漏りの跡がないかを見るようにしてください。

現行の耐震基準に近づけられるか

古民家の多くは、現行の耐震ルールができる前に建てられています。フルリノベーションを行う場合、建物の規模によっては自治体・役所への建築確認申請が必要になります。

原則、確認申請では現在の法令に適合することが求められます。古民家の状態や予算によっては、フルリノベーションをするより建て直しの方が良いということも考えられます。専門家に相談する前に、古民家の築年数だけでも把握できているとスムーズでしょう。

ココがポイント
  • 古民家再生を成功させる鍵は、基礎・土台の劣化状況、梁や柱の再利用可否、そして現行の耐震基準を満たせるかどうかの見極めにあります。表面的な綺麗さだけでなく、建物の根本的な状態を専門家にしっかり診断してもらうことが大切です。

古民家のリノベーション費用を3段階で解説

次に、古民家のリノベーション費用について解説します。リノベーションにかかる費用は一概にいくらと定めることはできず、リノベーションの範囲や設備のグレード、古民家の状態など要因がさまざまです。ここでは3パターンで費用のおおよその範囲をお伝えします。

部分改修にとどめる場合

実家の相続などで古民家を持った方で「最低限の改修で住めるようにしたい」という場合には、水回り3点(洗面所、浴室、トイレ)など範囲を制限することで費用を抑えることができます。古民家の状態や設備グレードにもよりますが、主要な水回りだけですと500万円前後が一つの指標となります。

水回りと断熱を刷新する場合

「住めるようにするだけでなく、冬の寒さを解消したい」という場合は、水回りに加えて断熱改修を行います。古民家は隙間が多く、床下から冷気が上がってくるため、設備だけを新しくしても寒さは変わりません。床・壁・天井の断熱材と、開口部の内窓や断熱サッシをあわせて計画します。

古民家の状態や範囲にもよりますが、水回りと断熱をあわせて刷新する場合は1,000〜1,400万円が一つの目安となります。断熱をどの範囲まで行うか、既存の建具を活かすかどうかで費用は変動します。

構造から手を入れる場合

基礎や土台の傷みが大きい場合や、間取りを大きく変えたい場合は、構造から手を入れることになります。柱と梁を残して一度解体し、基礎の補強、土台の入れ替え、耐震補強を行ったうえで、断熱・設備・内装を新しくします。

費用は建物の状態や規模によって大きく変動します。1,500〜2,000万円の範囲が一つの目安です。傷んだ構造材をどこまで交換するか、耐震補強をどの水準まで行うかによって変わります。

古民家の大規模リノベーションは、建築確認の手続きが求められることもありますので資金面だけではなく着工から竣工までの計画をすることが大切です。

ココがポイント
  • リノベーション費用は「部分改修」「水回りと断熱の刷新」「構造からの大規模改修」と、工事の範囲によって数百万円から2,000万円前後まで大きく変動します。ご自身の予算や今後の暮らし方に合わせて、どこまで手を入れるべきか優先順位を決めておきましょう。

古民家フルリノベーションの施工事例を2件紹介

最後に弊社「板井建設」で手がけた古民家のフルリノベーションの事例を2つご紹介します。工期や予算も合わせて記載していますので、古民家を既にお持ちであったり検討中の方はそれらも参考にしてください。

事例1.日本庭園を眺める縁側からLDKへフルリノベーション

一つ目の事例は、もとは縁側と和室に分かれていた古民家をフルリノベーションした事例です。リノベーションによって、庭がよく見えるひと続きのリビングにつくり変えました。細かな点では窓のふちを細くし、庭の景色がそのまま見えるように配慮しました。外観は古民家のありのままの状態を活かし、内部だけを現代の暮らしに合わせて刷新しています。

事例2.納屋から住まいへ大規模リノベーション

二つ目の事例は、古民家ではなく厳密には納屋(物置や作業用の小さな建物のこと)のリノベーションです。長く物置として使われていた納屋を構造から改修し、広いリビングを取り入れました。リビングからは田んぼを一望でき、四季の景色を楽しめます。屋根を支えていた太い木の梁は状態が良かったためそのまま残し、納屋の面影を残しました。

ココがポイント
  • 既存の趣ある外観や立派な梁を残しつつ、内部を現代の生活に合った快適なLDKへと生まれ変わらせるのが古民家リノベーションの醍醐味です。実際の事例の工期や費用を参考に、どのような空間が実現できるのかイメージを膨らませてみてください。

まとめ:兵庫の古民家フルリノベーションなら板井建設に

古民家のフルリノベーションでは、基礎と土台、梁と柱の状態、そして現行の耐震基準に近づけられるかという3つの条件によって、工事の範囲も費用も大きく変わることを解説しました。

「古民家のどの部分が健全かそうでないか」「どこまでリノベーションするのがよいか」を判断するには建物を実際に見て診断する必要があります。弊社「板井建設」では、一級建築士が建物の状態を確認したうえで、設計から施工までを一貫して担当いたします。兵庫県小野市を拠点に、加東市・西脇市から神戸市・明石市まで対応しております。

「古民家を受け継いだが、どこまで手を入れられるか分からない」という方に向けて、無料相談会を実施しております。まずは建物の状態を確認するところから、有資格者が丁寧にご対応いたします。ぜひご活用ください。